[Vol.15]葉山の祭り

[Vol.15]葉山の祭り

夏の終わりに開催される「森山神社例大祭」と「森戸大明神例大祭」。どちらも地域に根付いた地元のお祭りですが、若者から年配の方、地元の方や見物客までみんなが楽しめる、葉山ではハズせないイベントです。今回は、葉山の夏に欠かすことのできない、この二つのお祭りをご紹介します。

● update 2015.9.25 ●
夏の風物詩といえばお祭り。葉山で開催されるお祭りの中でも、ひときわ盛大なのが森山神社と森戸神社の例大祭です。
神社で執り行われる全国的に珍しい伝統神事や迫力のある御神輿、更に見応えのある奉納演芸が葉山の夏を盛り上げます。
森山神社例大祭

一色にある「森山神社」は、正式名称を「森山社」と言い、創建が天平勝宝元年(749年)と葉山で一番古い神社です。
御祭神は、稲田の神である「奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)」を祀っています。

静かな境内には、お祭りの空気が漂っています

静かな境内には、お祭りの空気が漂っています

民俗無形文化財の「世計り神事」

民俗無形文化財の「世計り神事」

五穀の豊凶・風位・気候を占う
「世計り神事」

毎年8月末の週末に開催される例大祭では、「世計り神事」という無形民俗文化財に指定されている伝統神事が執り行われます。


この神事は、滝の坂吾妻神社で汲んだ霊水を甕の中に移し、麹を入れて蓋をします。甕には東西南北と書かれた木札を取り付け、木箱に入れて神殿に納めます。翌年、霊水から変化した酒の減り具合と木札の落ち方によって、五穀の豊凶・風位・気候を占います。
占われた結果は、その場で書き認められ、拝殿前に公示されます。来年の平成28年は「四合八勺、平年作、天候平穏」だそうです。天候平穏ということで、来年はいい年になりそうですね。

世計り神事
全国的に珍しい葱花輦型(そうかれんがた)神輿

全国的に珍しい葱花輦型(そうかれんがた)神輿

長老たちの木遣りを先頭に
御神輿が町を練り歩く

お祭りに欠かせないものといえば、御神輿。
御神輿の先頭は、長老たちによる木遣りの掛け声です。
独特の節回しで、担ぎ手やお囃子、周囲にいる見物人たちの雰囲気をまとめる役目があり、御神輿の運行に欠かせません。

長老たちの木遣りが町に響く

長老たちの木遣りが町に響く

御神輿は、御用邸前や住宅街の細かい路地などを練り歩きます。
担ぎ手、木遣り、先導の声が合わさり祭りの会場が熱気に包まれる中、見物人も手拍子で応えます。

御神輿 御神輿 御神輿

宮入ともなると盛り上がりはピークに達します。
見ているだけでも、身の引き締まる厳かな気持ちになりますね。

御神輿 御神輿
森山神社例大祭

伝統芸能からバリ舞踊まで
本格的なステージが楽しめる奉納演芸

宮入の興奮を堪能した後は、境内にある一色会館で行われる奉納演芸を楽しむのがオススメです。


この奉納演芸は、地元の子どもたちによるダンスや和太鼓の他、アーティストやミュージシャンによる本格的なステージが楽しめるため、毎年大勢の人が集まります。

参道の夜店などにも電球が灯り、お祭りムードが更に高まります。舞台前はまるでライブ会場のよう

参道の夜店などにも電球が灯り、お祭りムードが更に高まります。舞台前はまるでライブ会場のよう

子どもたちが踊る、葉山伝統芸能の「ひょっとこ踊り」

子どもたちが踊る、葉山伝統芸能の「ひょっとこ踊り」

今年は深川バロン倶楽部が招待され、ステージに上がりました。
聖獣バロンの踊りと古代ジャワ島からバリ島に伝わる奉納劇「チャロナラン物語」が奉納され、本格的なガムランの演奏とバリ舞踊に、会場がエキゾチックな雰囲気に包まれました。

深川バロン倶楽部
森山神社例大祭

森山神社例大祭

http://moriyamasha.jimdo.com

開催日

2015年8月29日(土)宵宮祭
2015年8月30日(日)例祭

アクセス

JR逗子駅前の2番バス乗り場から「山手回り」のバスに乗車し、「旧役場前」で下車
スポットで見る

森戸大明神例大祭

森戸神社は、葉山の総鎮守として親しまれ、治承4年(1180年)に源頼朝によって創建された由緒ある神社です。
古来より開運厄除や良縁、子宝安産の神様として、町内だけでなく近郊からも多くの参拝者が訪れます。
御祭神は、国土の神、五穀豊穣商売繁盛の神である、大山祗命(オオヤマツミノミコト)とえびす様として知られる事代主命(コトシロヌシノミコト)が祀られています。
例大祭は、毎年9月7日、8日に開催され、様々な神事が森戸神社で執り行われます。

400年以上の歴史を誇る社殿は葉山町の重要文化財に指定されている

400年以上の歴史を誇る社殿は葉山町の重要文化財に指定されている

例大祭は雨が降りしきる中、粛々と執り行われました。
笙の音が響き、厳かな空気が流れる中、多くの参列者の方々が玉串を神前に捧げていきます。

「例大祭」は、森戸神社の祭儀の中で最も重要なお祭り

「例大祭」は、森戸神社の祭儀の中で最も重要なお祭り

湯立神楽

無病息災や五穀豊穣などを願う
「湯立神楽」

また、釜で煮えたぎらせた湯で神事を執り行うという「湯立神楽(鎌倉神楽)」は、日本の伝統的な神楽のひとつ。
青々とした生命力に溢れた笹を浸して湯を撒き、無病息災や五穀豊穣を願います。
釜底から立ち上がる湯の泡(湯玉)の上がり具合によって、古くはその年の吉凶を占いました。
現在は良い湯玉が上がると素晴らしい1年になると云われ、今年はボコボコと音を立てて湯玉が上がり、よい年になるそうです。

湯立神楽 湯立神楽 湯立神楽 湯立神楽

800年前に京都の石清水八幡宮から鎌倉の鶴岡八幡宮に伝わったと言われる「湯立神楽」は、前半はお浄めを意味する神楽が四座、後半は神様と楽しむ神楽が四座の全八座で行われます

御神輿

森戸大明神例大祭は海の中で
御神輿を担ぐ「浜降り」で最高潮に

「森戸大明神例大祭」の見どころと言えば御神輿です。森戸、三ヶ浦、あずま、真名瀬、元町高砂の5つの町内会が参加し、それぞれの町内の御神輿を担いで練り歩く姿は勇壮で、祭りをおおいに盛り上げます。

御神輿 御神輿 御神輿

中でも、真名瀬の御神輿は「浜降り」を行い、海の中で御神輿を担ぎます。
台風が近づくあいにくの空模様のため、御神輿には雨除けのビニールが掛かったままだったのは残念でしたが、そんな雨空を吹き飛ばす程の威勢のいい掛け声と甚句の掛け合いで、お祭りは更に盛り上がります。
毎年、例祭の日にこの「浜降り」が執り行われますので、立ち寄った際には、是非見に来てくださいね。見ているだけでも、十分にお祭り気分を味わえますよ。

浜降り

日中は暑くても、日が暮れると秋を感じる涼しい風が吹き抜けてくるこの季節。
お祭りが終わると、葉山の夏は終わります。

森戸大明神例大祭

森戸大明神例大祭

http://www.moritojinja.jp/

開催日

2015年9月7日(月)宵宮祭
2015年9月8日(火)例祭

アクセス

JR逗子駅前の3番バス乗り場から「海岸回り」のバスに乗車し、「森戸海岸」で下車
スポットで見る

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