[Vol.18]葉山の磯遊び

[Vol.18]葉山の磯遊び

立冬も過ぎ、寒さが増すとともに空気が澄み渡り、葉山にも冬の訪れを感じさせる季節。晴れた日は、意外にも日差しがポカポカと暖かく、冷たい海風が心地よく頬を撫でていきます。本格的な冬の訪れを前に、葉山の海で磯遊びを楽しむことにしました。

● update 2015.12.18 ●
葉山には磯遊びを楽しめるスポットがたくさんあります。
今回は磯遊びに最適な大潮の日を狙って葉山の海へ出かけました。
どんな海の生き物に出会えるでしょうか。
長者ヶ崎海岸

大潮の日を狙って
長者ヶ崎海岸で磯遊びスタート

磯遊びには、潮汐の干満差が大きな大潮の日が最適です。
普段は海の中にある磯場に行くことができます。


磯場にはたくさんのタイドプール(潮溜まり)が出現し、その中に取り残された生き物を間近で観察することができます。
まずは、長者ヶ崎海岸を訪れました。
潮が引いた波打ち際に転がっているシーグラスを拾いながら歩いていると、海岸の端に小さな磯場を見つけました。

長者ヶ崎海岸

早速タイドプールを覗いてみると、たくさんのヤドカリを発見しました。
何匹か捕まえて、観察してみることにしました。


はじめは貝殻に閉じこもってじっとしていたのですが、しばらくすると元気に動き始めました。
せっせと歩く姿は可愛らしく、眺めていて飽きません。
軽く指でつつくとパッと貝殻に隠れてしまい、なかなか臆病な性格です。

長者ヶ崎海岸 長者ヶ崎海岸

水中をじっくり観察していると、カニや海藻、小さな貝やカメノテなど様々な生き物を見つけることが出来ました。
貝殻の引っ越しをしようとしているヤドカリもいましたよ。

何かいるかな?いくつもあるタイドプールを覗き込んでみます

何かいるかな?いくつもあるタイドプールを覗き込んでみます

小さな可愛いカラフルな貝がたくさん/岩の隙間にカメノテがいました/何か隠れていないか石の下も覗いてみます/深いタイドプールには海藻がたくさん生えていました

小さな可愛いカラフルな貝がたくさん       岩の隙間にカメノテがいました          何か隠れていないか石の下も覗いてみます      深いタイドプールには海藻がたくさん生えていました


長者ヶ崎海岸で磯遊びを楽しんだ後は、一色海岸に移動し、ランチタイムです。
葉山の人気店「The Gazebo」でピクニック用にと予約しておいたメニューをテイクアウト。
どれも材料や作り方にこだわり抜いた品々ばかり。

左から時計回りに、ガゼボ丼、ポキ丼、フィッシュ&チップス、オリジナルカレー

左から時計回りに、ガゼボ丼、ポキ丼、フィッシュ&チップス、オリジナルカレー

フィッシュ&チップスにはタルタルソースをたっぷりとつけて

フィッシュ&チップスにはタルタルソースをたっぷりとつけて

看板メニューのフィッシュ&チップスは、まだ揚げたて熱々。
タルタルソースをたっぷりつけて頬張ると、サクサクふんわりで、たまらない美味しさ。
地元の魚屋さんでその日仕入れた新鮮な魚を使った日替わりのポキ丼は、あっさりとした程よい味付けで、箸が止まりません。


他にもガゼボ丼やオリジナルカレーをみんなでわいわい仲良くシェアしながら、お腹いっぱい堪能しました。

フタに描かれた店員さんのメッセージとイラストが可愛い

フタに描かれた店員さんのメッセージとイラストが可愛い

冷たい潮風を浴びながら、コーヒーの出来上がりを待つのも良いものです

冷たい潮風を浴びながら、コーヒーの出来上がりを待つのも良いものです

食後はパーコレータで煎れた
コーヒーを片手に
海辺でのんびりと過ごす

食後は「THE FIVE BEANS」で購入した挽きたての豆でコーヒーを楽しみます。


パーコレータで煎れたコーヒーをカップに注ぐと、辺りにフレンチローストの芳ばしい香りが立ち昇ります。
目の前に広がる景色を眺めながらのんびりと過ごします。

パーコレータ フレンチロースト コーヒー

今回ランチ・コーヒーを購入したお店

The Gazebo

The Gazebo

スポットで見る

神奈川県三浦郡葉山町堀内387
☎ 046-874-9663
http://www.gazebo-hayama.com/

THE FIVE BEANS

THE FIVE BEANS

スポットで見る

神奈川県三浦郡葉山町一色2037
☎ 046-876-1269
http://www.five-beans.com/



一色海岸

ランチの後は、一色海岸で磯遊びを再開します。
ここには小さなタイドプールがいくつもありました。


磯場を歩いていると、私たちの気配を感じてか、水中でササッと動く生き物がいるのに気付きました。
注意深く覗いてみると、小さな魚が数匹隠れています。同じタイドプールには、イソガニの姿もあります。
少しお邪魔して、網ですくって、観察してみました。

2匹仲良く岩肌にくっついて隠れています

2匹仲良く岩肌にくっついて隠れています

イソガニは石の隙間にじっと隠れていました

イソガニは石の隙間にじっと隠れていました


小さな魚は、どうやらアゴハゼです。真上から見ると、何だかニッコリ笑っているような愛嬌のある顔をしています。
観察ケースの中でも元気よく泳いでいました。
イソガニは一緒に入れた石の隙間に入り、じっとしています。
ここでは、イソギンチャクやイソカイメン、フジツボなど長者ヶ崎海岸では見つけられなかったたくさんの生き物をみることができました。

イシダタミガイ/ヨロイイソギンチャク/ウノアシガイ/オオヘビガイ

イシダタミガイ                 ヨロイイソギンチャク              ウノアシガイ                   オオヘビガイ

ダイダイイソカイメンとムラサキカイメン/ヒザラガイ/クロフジツボとカメノテ/マツバガイ

ダイダイイソカイメンとムラサキカイメン     ヒザラガイ                   クロフジツボとカメノテ              マツバガイ

夢中になって遊んでいると、だいぶ潮が満ちてきました。そろそろ満潮の時間です。


磯遊びは、キャッチ・アンド・リリースが基本。
観察した生き物は、すべて元居た場所にきちんと返します。
石を動かしたら、裏表もしっかり確認し、正しく元の場所に戻します。
磯遊びのルールをしっかり守り、後片付けをして葉山の海と自然に感謝しつつ、磯場を後にしました。


葉山しおさい博物館で葉山周辺の海洋生物を学ぶ

葉山周辺の海に生息する海洋生物を幅広く展示。
これまで以上に磯への興味と知識を高める。

磯遊びを楽しんだ後は、「葉山しおさい公園」内にある、「葉山しおさい博物館」へ向かいます。
ここでは葉山周辺の海に生息する海洋生物を幅広く展示しており、中でも昭和天皇採集による御下賜標本は、この博物館ならではのもの。

昭和天皇御下賜標本の展示コーナー。ここに展示されている標本は、葉山海岸およびその周辺における昭和天皇ご自身のご採集品で、葉山町に御下賜されたものとのこと

昭和天皇御下賜標本の展示コーナー
ここに展示されている標本は、葉山海岸およびその周辺における昭和天皇ご自身のご採集品で、葉山町に御下賜されたものとのこと

海藻の標本

三浦半島沿岸域で採集された押し花の様に綺麗な海藻の標本も目を引きます。


今では三浦半島沿岸域だけでなく、日本列島沿岸域でもほとんど見ることの出来なくなった「アサクサノリ」の標本も展示されています。
たくさんの種類が展示されていますが、ここに展示されているのは、ほんの一部だとか。

アサクサノリの標本/イシゲの標本

アサクサノリの標本               イシゲの標本

ここには葉山を中心とした相模湾で見ることのできる海洋生物のほとんどが標本として展示されており、さながら海洋図鑑のよう。
磯遊びで発見した初めて見る生き物の種類や名前を知ることができるかもしれません。


葉山の海に遊びに来た際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
これまで以上に磯への興味と知識を持つことができるはずです。

相模湾の有毒生物の展示。磯遊びの前に危険な生物に関する知識を学んでおきたい。

相模湾の有毒生物の展示。磯遊びの前に危険な生物に関する知識を学んでおきたい。

残念ながら今回の磯遊びでは見つけられませんでしたが、葉山でもウミウシが見られるそうです

残念ながら今回の磯遊びでは見つけられませんでしたが、葉山でもウミウシが見られるそうです


今日の磯場で見かけた馴染みのある生き物たちの標本も見つけました/相模湾におよそ2000種が生息しているといわれる貝類の展示も圧巻

今日の磯場で見かけた馴染みのある生き物たちの標本も見つけました                 相模湾におよそ2000種が生息しているといわれる貝類の展示も圧巻

今日は一日、葉山の海で磯遊びを満喫し、葉山しおさい博物館では葉山周辺の海洋生物について学びました。
冬の磯遊びは、日中の潮はあまり引かず、見られる生き物の数は少ないものの、海水の透明度も高く、夏の海水浴とはまた違った魅力のある葉山の海の楽しみ方を知ることができました。
今度は別の季節の磯遊びにも挑戦してみたいと思います。

葉山しおさい博物館 企画展示

相模湾の生物誌

-日本の海洋生物学は相模湾からはじまった-

明治・大正・昭和初期の日本の海洋生物学の歴史は、
相模湾から始まりました。
本展示では、黎明期の日本の海洋生物学の歴史を振り返ります。

開催期間

2015年11月26日(木)~ 2016年1月8日(金)

※最終日は13:00まで

入園料

大人 300円 子ども 150円
【団体(20人以上)】
大人 250円 子ども 100円

お問合せ

葉山しおさい博物館 <Tel 046-876-1155>
相模湾の生物誌
葉山しおさい博物館(葉山しおさい公園内)

葉山しおさい博物館(葉山しおさい公園内)

スポットで見る

神奈川県三浦郡葉山町一色2123-1
☎ 046-876-1155
https://www.town.hayama.lg.jp/soshiki/shougaigakushuu/2/1701.html

開館時間

8:30~17:00(しおさい公園の入園は16:30まで)

休館日

月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月3日)

アクセス

JR逗子駅前の3番バス乗り場から「海岸回り」のバスに乗車し、「一色海岸」で下車

おすすめ関連記事

特集一覧
ページトップへ