[Vol.23]暮らすように滞在する葉山

[Vol.23]暮らすように滞在する葉山

葉山は都心から近いため、多くの人が日帰りで訪れます。
                    それでも充分楽しく遊べますが、可能であれば何日か滞在してみることをおすすめします。
                    数日のんびり過ごしてみると、まるで葉山に暮らしているような、くつろいだ気分を味わうことができます。
                    顔見知りのお店やお気に入りの景色ができたらしめたものです。
                    今回は、一色海岸エリアを中心におすすめの過ごし方を紹介していきましょう。

● update 2016.6.3 ●
特別な予定をいれずにのんびりと過ごしたくなったら、 葉山に足を延ばしてみませんか。
ゆったりとした時間を過ごしていると、 これまで気づかなかった風景が見えてくるかもしれません。

古民家の貸別荘は海辺の町でのんびり過ごしたい人におすすめ

一色海岸のすぐそばにある「Nowhere but Hayama」は、築90年の古い日本家屋の趣が残る貸別荘です。
外装を上手く残し、内装と耐震部分のみをリノベーションしているので、古民家の雰囲気を感じながら安心して利用することができます。

Nowhere but Hayama

葉山は昔から別荘地として栄え、御用邸をはじめ、政治家、実業家の別荘が多数建てられましたが、”所有者の高齢化”や”建物の老朽化”を理由に、多くの別荘が取り壊され、改修がなされてきました。この「Nowhere but Hayama」はその文化を守り、後世へ継承することも目的のひとつとして運営されています。

客間からの眺め。手入れの行き届いた庭の向こうは一色海岸

客間からの眺め。手入れの行き届いた庭の向こうは一色海岸

開放感のある縁側では、本を読んだり、昼寝をしたりと過ごし方は様々

開放感のある縁側では、本を読んだり、昼寝をしたりと過ごし方は様々

どこか懐かしい、ほっとする風景に触れていると、忘れていた子どもの頃のことなどを思い出すきっかけにもなりそうです。


キッチンの設備も整っているので、地元食材で料理の腕を振るうことも可能。
リゾートホテルとは違い、貸別荘ならではの、葉山の日常を身近に感じながら過ごせるのが魅力です。

葉山の書店「BOOKSHOP Kasper」のセレクトした料理本

葉山の書店「BOOKSHOP Kasper」の セレクトした料理本を見ながら、手の込んだレシピにチャレンジするのも楽しそうです

ビーチサンダルは葉山の定番スタイル

ビーチサンダルは葉山の定番スタイル

ビーチサンダルを履いたら、早速近所を散歩してみましょう。


風情のある佐島石の石垣

風情のある佐島石の石垣

いろいろな表情を見せる小道を散歩

葉山は別荘文化のためか、雰囲気のある建物や風景がたくさんあります。中には車が通れないような細い路地もあるので、ぜひ自分の足を使って、好みの建物や風景を探しに出かけてはいかがでしょうか。


一色海岸を背にして、三ヶ岡山に向かって歩いていくと、立派な石垣や生垣の向こうに雰囲気のある洋館や日本家屋が見えてきます。建物だけでなく、植栽や石垣なども手の込んだお宅が多いので、眺めているだけでも楽しめます。
石垣の多くは佐島石が使用されています。佐島石とは横須賀市佐島で採石された石で昭和40年頃まで三浦半島一帯で利用されており、葉山でも多くの家で使用されてきました。
時代を感じる町の風情を感じながらしばらく歩いていると、道々に小道の名前のプレートがあることに気がつきます。
近隣の方々が作っているようですが、それぞれに味わいがあり、地元の方たちがこれらの道を大事にしていることが分かります。


小道のプレートの一部

小道のプレートの一部

現在地が分からなくなっても、地図が貼り出されているので安心

現在地が分からなくなっても、地図が貼り出されているので安心

海辺の小道から山側への小道まで雰囲気がガラッと変わるので、海と山の空気を両方感じることができて面白いかもしれません。


山側を歩いていても、不思議とどこかに海の気配が感じられるのは、海と山の距離が近い葉山ならではです。

散歩途中のどこかほっとする風景

散歩途中のどこかほっとする風景


散歩で立ち寄りたいお店
BOOKSHOP Kasper

文学からアート、生活、絵本など、さまざまなジャンルの本を取り扱うセレクト書店です。
葉山の町に流れる空気と素敵な本の両方を知っているお店なので、興味を持った方はお店で直接自分好みの本を探してみてはいかがでしょうか。
「Nowhere but Hayama」の施設では、この「BOOKSHOP Kasper」のセレクトした本が置かれています。

>BOOKSHOP Kasper

店内はカフェとギャラリーも併設されており、オリジナルブレンドのコーヒーや国産の有機紅茶も楽しめる。スイーツは菓子小鳥舎による身体にやさしいお菓子でテイクアウトも可能

店内本棚1 書籍

たくさん本があるので、どれを手に取るか迷ってしまいます

店内本棚2

ゆっくりと訪れたいお店です。

BOOKSHOP Kasperスポット

BOOKSHOP Kasper

スポットで見る

神奈川県三浦郡葉山町一色1462-5
☎ 046-874-7031
http://www.kasper.jp/



波の音を聞きながら、浜辺の読書を楽しむ

一色海岸は、夏になると素敵なビーチハウスで賑わいますが、それ以外の季節はとても静かなため、波の音を聞きながら本の世界に浸る浜辺の読書に最適です。

>一色公園読書

松林が美しい一色公園にはベンチがあるので、日差しを避けながらの読書にぴったり

ビールを飲みながらの読書

ビールを飲みながらの読書も気持ちが良さそうです。

海辺のビール

砂浜の一平方メートルに
足跡みっつ
猫と犬と僕
最初はふたつで
後で、僕が仲間に入った

まっすぐに海に続く細い路地
光りが向こうからやってきて
風も一直線に吹いてくる
もうすぐ
湿った気持ちが柔らかくなる

海辺のビール
最初に1 本
つぎにもう1 本
固く握ったこぶしをひらいて
空の雲にあててみる

(永井宏 『Revenge of the rabbit and 77 love songs 兎の復讐、そして77ラヴソングス』)

葉山は地元を愛する人々によって、ゆったりとした空気が作られています。
その空気に触れていれば、あえて特別なことはしていなくても、きっと心と身体が解きほぐされていくはずです。

一色海岸

このような時間を過ごしてしまったら、また葉山に訪れたくなるに違いありません。

【参考文献】
・アリソン・レスター(2013)『ソフィー・スコットの南極日記』小峰書店
・カスリーン・ヘイル(1997)『ねこのオーランドー海へいく』童話館出版
・Annahita Kamali(2014)『Cookbook Book』Phaidon Press
・永井宏(2006)『Revenge of the rabbit and 77 love songs 兎の復讐、そして77ラヴソングス』WINDCHIME BOOKS

nowherebuthayama

Nowhere but Hayama

スポットで見る

神奈川県三浦郡葉山町一色2112
☎ 03-3490-9611 (予約センター 10:00〜18:00)
https://www.nowhereresort.com/

アクセス

JR逗子駅前の3番バス乗り場から「海岸回り」のバスに乗車し、「一色海岸」で下車

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